ＥＰ７再プレイ日記～魔女幻想、散る・・・を飛ばして、お茶会と？？？

これで本編最後！と思ったんですが、最後の「魔女幻想、散る」は飛ばして、お茶会と？？？に行きます。

魔女幻想、散る。は過去ＥＰのトリック解明に触れてるので、ここは詳しくやらない訳にはいくまい！と思いまして。一通りＥＰ７のプレイ日記を終わらせてから、のんびり触れてみようと思います。

てか、各個トリックは大体自分の想像通りだったのかなー・・と。ＥＰ１の序盤はちょっと悩む部分があるので、あの解説だとスッキリしなかったんですが・・・。

そして各個トリックがあれで正解なら、紗音＝嘉音の同一人物なんてオチは、３流作家さんでもやらないですねぇ。私に創作の才能はないですが、もちろん私だって小説を書くとしたらやりません。
登場人物に、常識とか、倫理観とか、死への抵抗感とか、そういう物が一切なく、あるいはトンデモレベルで馬鹿ばかりだった、って事になるんですよ。

ただ、凄く話を作るのが上手な筈なのに、何を間違ったか全ての伏線を放り出して無理やりオチを付ける物書きさんも実在するので、竜騎士さんがそうじゃないとは私には言えない訳で。
作者さんがご乱心した結果、紗音＝嘉音同一人物で終わる可能性が無い、とは言えないです。初期のインタビューで言ってた通り、結末（というか真相）は決めてあって、その伏線・ヒントがちゃんとある、これが本当なら紗音と嘉音は別人かと思います。

そういうわけでお茶会、別名ベルンカステル郷のスーパーｇｒｋｓガッシャンタイムです。

いやー、何かここまで気持ち悪い位にほのぼのムードで、突っ込み不在でどうしようかと思ったんですが。ベルンカステルはいつも通りで安心したような、ベルンヒドス、と突っ込みたいような。


お茶会でベルンカステルが縁寿に見せた、２日間で絵羽が生き残るＥＰ３とは別の物語。
ＥＰ３は絵羽が殺人を隠す為に大勢を殺しましたが、こちらは次男夫婦が皆を惨殺するバージョンです。
ベルンカステルはさもＥＰ７お茶会の出来事こそが真相のように縁寿を追い詰めましたが、それこそ真相は猫箱で、どちらが真実かなんて分かりませんよね。ひょっとしたら第３の可能性、絵羽が生き残るゲームは探せばもっとあるのかもしれない。

取り合えず、こういう展開になる可能性も、ベアトリーチェのゲーム盤には存在した。その程度の事だと思います。これまでのゲームと意味合い的には変わらないです。


どちらかと言えば、ここで重要なのは絵羽の行動原理なんです。
霧江が指摘した通り、絵羽が自分の殺人を隠す為に殺人を働く世界があったのかもしれない。それは正にＥＰ３の事です。クレルとウィルの謎解きでもＥＰ３の楼座～長男夫婦に関しては、作中で語られた通りだった、と言われています。

ＥＰ３で語られた通りなら、楼座から長男夫婦を殺したのは絵羽です。秀吉については殺意がなかったと思うんですが・・・。
切っ掛けは黄金の件で楼座と揉めて、過失で彼女を殺してしまった事から。目撃者の真里亞、殺人に気付いた霧江・留弗夫、そして自分の犯行に思い至る可能性がある兄夫婦と、順番に殺して行ったらあんな風に連続殺人になってしまった。

絵羽はＥｐ７で楼座達を巻き込もうとした所からも分かる通り、霧江ほど思い切りが良くないです。
霧江は殺人罪がバレるリスクを最小限にする為に、確実に共犯者に出来る人間以外はスッパリと切り捨てて殺してますが、絵羽はそこまで割り切れなかったんでしょうね。
多分、自分の犯行に気付かなかったなら、子供達と南條は連れて逃げようと思ってたんじゃないでしょうか。最終的に子供達も絵羽を疑い出してしまったし、南條も何者かに殺されてしまったから、絵羽一人しか生還しなかったんですが。

Ｅｐ３の仮説を立てた時に、これとほぼ同じ事を考えてたんですが、何となくしっくり来なかったのは絵羽が殺人の後始末をどうするつもりだったのか、でした。
６日になって警察が来たら、絵羽が殺人犯だと分かりそうだし。流石に警察相手に未知のＸ人目の犯人なんて戯言は通用しないでしょう。
目撃者を消すのは分かるけど、その後死体を放り出しておいて何て言い訳するの？と思ってたんですね。

でも多分、ＥＰ７を見てる限り、絵羽って５日の２４時に広範囲が爆発する事を知ってたんですね。それなら後始末を考える必要ってないです。九羽鳥庵に避難してたのは、ちゃんと全てを分かっていたからだった。

それなら、絵羽が楼座を殺した段階で、多分爆弾の事は知ってたんですよね。そうじゃないと、霧江達を殺そうとは思えない筈です。

その場合、絵羽はどうやって爆弾の事を知ったんでしょうね。一応嘉音・紗音は名前切り替えトリックで第１の晩を抜けられるので（と言うか、譲治・南條殺しの状況からして、第１の晩の誰かが生存してないと辻褄が合わないので、この２人は生存でほぼ確定なんですが・・・）絵羽に説明しようと思えば出来るんです。

ただ、この場合気になるのが、絵羽って爆弾の事を解説して指輪を渡した人物の事を気にしてる様子が無いんですよね。そもそも絵羽は第１の晩の被害者たちを「死んだ振りじゃない」とスッパリだったのに、こっちも気にしなくて良かったの？と疑問なんですが。生かしておいたら殺人罪を告発されそうなモノなんだけどなぁ。


最後の爆発の件、実は予想が大きく外れちゃったので、よく分からない部分です。てっきり時限式で、金蔵以外誰も存在を知らないんだろうと思ってたので。それにしても、えらくアッサリと解説してましたね・・・。

今年の夏に社で爆発実験をやった、これは実際に社が消失してるから本当なんでしょう。誰が実験をしたのか？伏線を考えるなら、モーターボートを操作できる紗音です。
ＥＰ２でベアトリーチェに唆された魔鏡を割る話は、現実世界では爆発実験に協力しろと求める話だった。ただ、それだと時期が合わないですよね？？紗音が唆された話は、金蔵が生きてた頃の話ですから。
こんな爆弾が眠ってるんだよ、必要な時がきたら実験してみたらいいよ。２年前は情報だけを聞いていて、実際に試してみたのは今年だったとか？うーん、自分で言ってて嘘っぽいです。
そもそも紗音が爆弾のスイッチを入れた人物だとしたら、ＥＰ１で屋敷に残ってるのが相当不自然では。あそこは九羽鳥庵に逃げるべき所ですよね。

かと言って、嘉音が爆発の実験をしてスイッチを入れた人物だとしても同じ事です。スイッチを入れて逃げないのは不自然。
嘉音がひぐらしの梨花ポジションだとして、殺人が起こり始めたら「この世界も狂ってしまった・・」とか言ってスイッチを入れて爆発→次のゲーム盤に行こうとしてたとか？それはそれで怖いですよね。
梨花は諦めて惨劇回避を放棄してるだけで、殺人はしてないけど、爆発のスイッチを入れたら立派な殺人犯ですよー。これは言い訳出来ない。
そもそも、自分の意志でスイッチの操作を出来るなら、運命の袋小路とは言えない感じが・・・。スイッチ入れなきゃいいだろ！と突っ込まれてしまいます。

かと言って、源次・・・とかになると、ＥＰ２の「将来に備えて勉強しなさい云々」が凄いブラフって事に。もう少しで死ぬよ！将来なんてないよ！と突っ込まれてしまいます。

そうすると、案外熊沢のばあちゃんが犯人とか・・・？モーターボートを操作する熊沢チヨさん８０代。カッコいいけど、それってどうなんだ。伏線・・・は、そもそも爆発自体があんまり推理を求められてない（情報少なすぎ）から、別にいいんでしょうけど・・・。


情報・伏線を考えるなら、岩礁の社を爆発させたのは紗音です。これでＥＰ１ラストで夏妃が銃殺されてなければ問題ないんだけどなぁ・・。
あそこの犯人は多分紗音の筈。だから爆発直前の逃げられなくなる時間まで、爆発圏内にいた事になるんです。それって変な話だなぁと。
仮に夏妃殺しが嘉音だとしても、それなら紗音は九羽鳥庵に避難済みの筈なんですよね。それにしては譲治を置いて行ってますし。婚約者を見殺しにしたらイカンでしょう。

うーん、爆発のスイッチを入れたのは誰か。実験したのは誰か。サッパリ分からないです。故に、絵羽が爆弾をＥＰ３で知った理由も想像つかないです。
ＥＰ８で解説追加してくれる事を期待します。少なくても、あのお茶会ベアトリーチェが話す計画って嘘が多そうなんですよね・・・。皆殺し計画なんて、立ててないでしょうよ。


取り合えず爆弾の件は良く分からないので保留です。
話を戻して、多分、ＥＰ７のポイントは、ＥＰ３に関しては絵羽が犯した罪の部分はかなり詳細に語られてるって事です。ホワイ・フー・ハウは殆どの人が納得出来たんじゃないでしょうか。
逆に、第１の晩・譲治・南條殺しは不自然な位に語られて無いです。ウィルが語った第１の晩のトリック明かしなんて、他に比べたら明らかに情報が少ないですから。

多分作者さんの意図は、自身が会心の出来だと言ってた、第１の晩の連鎖密室をもう一度考えさせる事ですね。
楼座～長男夫婦までは死んでいる。南條殺しは絵羽・朱志香・戦人ではない。譲治を殺したのは戦人ではなく、朱志香も犯行は極めて難しい。絵羽が譲治を殺す訳がない。
ならば、誰が譲治と南條を殺したのか。南條殺しで魔女にしか打てない一手とは何だったのか。

再考してください、って事でしょう。レポート課題みたいですねぇ。