まず殺人犯から。ベアトの狂言殺人で死んだ振りをした人間を殺していった人間です。
条件としては全ゲーム共通で狂言殺人側の人間である事。理想はゲームスタート以前に仲間になっている事です。ここから嘉音と親しい人間だと推測されます。
次に大量殺人を行う性質上、おそらく単独犯である事。被害者の抵抗・運搬はあまり考えなくていいから女性でも可能です。
そして殺人が続く範囲で生存している人間の必要があります。死んだら殺人出来ませんしね。
「出題編で最後まで生き残るのが戦人だけだから読者はあんなに悩んだのに。該当する人間いないでしょ?敢えて言うなら赤字を抜けてる嘉音が殺人もしてるんじゃないの」
こういう疑問が出そうな問題ですが、ベアトリーチェこと嘉音が積極的に殺人を行ったとする仮定はちょっとありえないんです。戦人は真相を知った後、ベアトに対する感情を180度変えているので。
縁寿も指摘したこの問題、筋を通すにはベアトリーチェが殺人犯であってはならない。嘉音以外にもう一人、終盤までの生存者を出さないといけない。
・・・実は嘉音が赤字を抜ける為に使用したトリック、「複数の名前を持つ事で赤字を抜ける」を使える人間はもう一人います。
死亡赤字を無視できれば殺人が続く範囲で生存できる人間。複数の名前を持つ事が示されていて、嘉音と親しく、仮に殺人者だったら嘉音が隠したいと思うような人物。
該当するのは紗音のみ。背景描写も多く謎も多い彼女が死んだ振りの人間を殺した真の殺人犯です。
何故紗音が親族と使用人を殺そうと思ったのか。この辺は物語の真相や「家具」の意味に関わってきそうな部分です。
殺人を犯すにあたって、闇に紛れて全員惨殺する方法を選ばず、死んだ振りの人間を殺したのは、事後処理の問題と被害者の抵抗を考えてですかね。
紗音はか弱い女性なので、仮に銃を使っても男性陣を殺すのは大変です。夜中でも使用人の面々は起きてますし。死んだ振りの所を殺した方が楽と考えたんでしょう。
それからミステリーの約束として。模倣犯や便乗殺人犯の目的は、罪を他人に押し付けようと目論んでるケースが多いです。
例えば今回の碑文殺人なら、死んだ振りの人間を殺して最後に自殺に見せかけて嘉音を殺す。嘉音の側に殺人計画書(ボトルメール)を置いておけば警察は嘉音が犯人で最後に自殺したと誤解してくれそうです。
碑文殺人の目撃者の戦人も紗音に有利な証言をするでしょう。戦人は被害者が発見された時に殺されていたと誤解している数少ない人間なので。紗音が毎回戦人を生かしておいたのは、おそらくその為です。
自分は嘉音に脅されていた・あるいは怪我をして隠れていたとでも誤魔化すつもりだったんでしょう。
次に爆発を仕組んだ人間について。これはヒントの少ない部分で消去法になるんですが。
嘉音・紗音含めて、登場人物は10月6日以降の事を考えてゲーム盤に登場しています。
爆発は必ず5日24時に起きるから誰かが仕組んだ罠だと思うんですが、自殺願望のありそうな人って見当たらないんですよね。
底が見えない源次が怪しい気もしますが、源次はEP2で戦人に「将来に備えて勉強しろ」と言ってます。6日以降が来ないと知っていたら出てこない台詞です。
島に爆発物を仕掛けられて、自分に被害がない登場人物。
こう考えると既に死んでる金蔵が犯人かと思います。ちょっと考察としては弱いんですが。
ただ、このヒントの少なさ自体がヒントかな・・と思う部分もあり。
ベアトはクイーンでキングじゃない、と言われてるように、ベアトの背後に事件の黒幕(キング)がいるんでしょうが、クイーンのベアトはキングの仕掛けた罠の全貌を知らないんじゃないかと思われる節があるのです。
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