ＥＰ７再プレイ日記～黄金郷への旅立ち

おいでませ１９８４年。いよいよ肖像画が飾られる年まで来ました。

１９８４年というと、郷田が雇われて肖像画・碑文が飾られた年。戦人以外の役者と舞台が揃った年になります。工事を待つ金蔵。
これで「肖像画は金蔵の死後に、金蔵以外の人間が設置した」の可能性は一応除外された事になります。
過去ＥＰでも、碑文を見て親族たちが金蔵を問い詰めた、と言われてるし、ここは疑う必要なさそうです。


しかし２００億円の獲得できるクイズって、夢がありますよね！私がこんなシチュエーションに出会う機会があったらwktkして碑文に挑みますよ。登場人物の皆さん、あんまり真剣になってないけど・・・。２００億円あったらテーマを決めて世界一周とかしてみたいです。フェルメールの絵を全部制覇する、とか。


ＥＰ６の姉ベアトにあたる存在は、これが魔女の復活する儀式に相当する碑文だ、と想像してます。これもベアトリーチェを名乗る誰かの考えた設定なんでしょう。蜘蛛が苦手、鏡が苦手、なんかと同じノリです。

そして同時に、うみねこ出題初期に作者がしかけた心理トラップでもあります。
ＥＰ７の段階で、碑文殺人が魔女ベアトリーチェの復活を企む狂人の犯行、なんて考えてる読者はいないと思うんですが、結構出題編段階では誤魔化されてた人も多いんじゃないでしょうか。
何故犯人は碑文に擬えた殺人を犯すのか。これは「うみねこ」最大の謎の１つで、犯人の目的を知る事は謎解明への大きな鍵となります。

だからこそ出題編ベアトリーチェ（と作者）は、ここを隠す為に「残酷な魔女・ベアトリーチェの復活の儀式」なんて偽の理由付けを行っていたんです。
実際には、ベアトリーチェに残酷趣味なんて無いし、碑文を解いたら自分が魔女として復活するなんて欠片も信じてなかった筈です。
でも、嘘でもいいから碑文殺人と残酷な殺人方法に仮の理由を付けておかないと、碑文殺人の目的を簡単に解かれてしまう。それはベアトの後見人・ラムダが許さないでしょう。
ＥＰ３で戦人に嫌悪されるやベアトが残酷趣味を引っ込めたのはそういう理由です。高慢で残酷な魔女を演じる事で謎のブラフの一部になっていただけなのに、ちょっとやり過ぎてしまった。戦人に嫌われる事を良しとしないベアトにとって、あれ以上残酷な魔女を演じる事は出来なかったんでしょう。

出題編ベアトの性格が演技なのは、ＥＰ６の雛ベアトを見れば分かります。最後の決闘で出題編ベアトになり切ったのは、彼女にそういう演技力があるから。元々の性格は大人しい、クレルのような感じなんでしょう。だからこそ、朱志香みたいな性格が好みだと言われて頑張っちゃったんでしょうけど・・・。


話が逸れましたが、碑文殺人の本当の目的。これ、ＥＰ７でも誤魔化されてますよね。クレルは語ってないし、ウィルも語らせる必要はないとバッサリ。ＥＰ８まで待ってね★って事でしょうか。
まぁ、この後の章で「碑文を解いた人間が当主になるように、金蔵は遺書を残してるんだよ」と言われているので、ベアトリーチェの目的は戦人を当主にする事で間違いないとは思います。

碑文を誰かが解くことで、この子が何かを得ることはありません。
もともと黄金郷の黄金はこの子のもの。
見つけさせる必要も、横取りする必要も、何もありません。
碑文の謎が解けても解けなくても、この子にとって得るものは何もありません。
碑文が解かれようと解かれなかろうと、ベアトが何かを得ることはない。

……恐怖を味わわせるのが目的ではありません。
誰かに復讐するためのものでもありません。
…ベアトは、快楽目的で殺人を行なっていることはありません

ＥＰ５のこの赤字群は地味に痛くて、碑文殺人のベアト側の目的を殆ど封じてしまっています。
ついでに言うなら、魔女幻想に誤魔化されて忘れがちですが、うみねこって典型的な「莫大な財産を持つ当主が死亡した後の、遺産相続もの」なんですよね。
ゲーム盤の登場人物は魔女からの手紙を「遺産相続に絡みたい、何者かのアプローチ」だと考えています。下位世界の理由付けは、魔法やオカルトとは無縁な、極めて現実的な視点から行われているんです。
おそらくベアトリーチェの碑文殺人の目的も、割と現実的な問題を解決する為のものなんだろうなーと思ってるんですが・・・・。だからこそ、家具が恋愛を出来ない理由も、そんな１人３役の３股がどうの、なんてアホな理由ではないだろうと思うんだけど。どうなんでしょうね？最近今１つ作者さんを信用出来なくなってきたので。


話は変わってマリアージュ・ソルシエールの話。ベアトの世界である上位世界の住人は、２人の空想遊びで生み出された物。縁寿はＥＰ４で７姉妹を顕現させるのが大変だーと言ってますが、確かに７人全部の性格を踏まえて会話・行動させる妄想は難しいかと。これをオーケストラレベルの人数で可能なベアトって凄いかも。
てか、言っちゃいけない事かも知れませんが、ベアトって同人作家の才能ありそうですよね・・・。多分戦人中心サークル最大手。
んで７姉妹の元ネタの杭は倉庫整理をしてた時に見つけたらしいです。これを碑文殺人の時に、そのまま使ったんでしょうね。金蔵の倉庫整理をする役所って事で、ベアトリーチェの正体は使用人という事を念押ししています。


そしてついに碑文解読ー。これ、解いた読者さんがいた事にビックリです。凄いなぁ。私はサッパリだったので・・。
碑文解読の話は次の章に跨っているので、突っ込みは次回分で。