うみねこの登場キャラクターについて。考察で使用した情報や個人的な思い等々を書いていきます。
基本的にうみねこキャラクターは皆好きです。駄目な所、良い所含めて魅力的ですよね。
「完全無欠なコンピュータなんかに僕らはどんな用事があるっていうんだ?僕が魅力を感じるのは彼らの人間にだ」
これはうみねこに出てきた某小説の某探偵の台詞ですが、戦人達の世界もそのように構成されているかと思います。
●長男一家
個人的に1番推理の助けになったのが夏妃・蔵臼です。
EP5で「金蔵の死を隠してるグループ主犯」「ゲームスタート時点で狂言仲間じゃない」がほぼ確定したので、ベアトリーチェ側に買収された形跡のないゲーム(EP1・3全体とEP2・4序盤)では夏妃と蔵臼がいるシーンは幻想の可能性が低いと考えられるからです。
何故かと言うと、EP6で物語の裏と表の話が出て来ました。ゲーム盤の仕組みは、魔女が提示するゲーム(謎)に対して人間側が解答を提示する。魔女の提示する情報は、人間側(探偵キャラ)の見た事+魔女側の用意した探偵不在場面+赤字ですね。
探偵不在場面は所謂幻想描写なんて呼ばれるシーンで、ここが虚偽か現実に起こった事か。人間側は様々な証拠を元に推理していく事になります。
ただ、魔女の用意する場面はルールがあって、人間側の観察したシーン・結果と辻褄が合っていないといけない。
例えばEP4で霧江・朱志香は魔法で殺されるシーンが挿入されます。これは戦人が現場を見ていない事・霧江と朱志香が戦人に電話で報告した事と一致するから使用できる虚偽の場面です。
もし、例えば朱志香が電話で「紗音が銃を持ち出して私を殺そうとしてるんだぜ!助けて!!」等と戦人に言ったなら、あの場面は不成立となります。物語の裏と表が合わないのです。
霧江の金の矢の証言は、実際には鍵穴がなかったのだから、少しばかり裏表が合わなくなってる場面です。こういう事が多いと魔女側の嘘がばれ易いから良いゲームじゃないんでしょう。
さてさて。こういう観点に立つと、ベアトリーチェ(嘉音)側の意図通りの証言をしない人間のいる場面は、幻想描写を入れる余地が少ない事に気付きます。だって戦人にアリバイを聞かれた場合、実際に起こった事通りの証言をするか、自分の都合を考えた嘘証言をするかの2択ですから。
夏妃の場合、金蔵と横領に関する事は虚偽証言をするとGMベアトリーチェは知っています。だから金蔵の生死に関わる場面については幻想描写の挿入が可能です。
でも、それ以外の事となると、夏妃が積極的に嘘を付く必要はありません。
地味に効果的なのが、EP2でベアトリーチェが真里亞のマシュマロを直すシーン。あの場面直前で、紗音は客間の配膳をしています。
もし戦人がEP2の昼食後あたりの時間帯に、真里亞の会ったベアトリーチェが誰なのか追求しようとした場合。全員にアリバイを聞いて廻ると仮定すると。夏妃は客間にいた人間のアリバイを話してしまうでしょう。
もし紗音が配膳をしていなかったなら、あの場面は物語の表裏が合わないシーンとなってしまいます。夏妃に嘘をつかせる事が出来ないなら、嘘を挿入すべきシーンじゃないです。
だから紗音が客間で配膳をしていたのは本当だろうと予測できます。そして朱志香は戦人と一緒にいた。なら、ミステリー的に解くなら、マシュマロの事情を知ってる嘉音がベアトリーチェとして真里亞に会ったんだろう・・・と推理可能なんです。
フェザリーヌが「EP2までで解けるぞ」と言ってるのは、この辺の絡みもあるような気がします。
しかし、長男一家って良く言えば人を疑う事を知らないお人よし。悪く言えば騙されやすいです。
蔵臼・夏妃が長く生き残るEPって少ないんですけど、一貫して2人は殺人犯=外部犯のスタンスを維持してます。身内・使用人に殺人犯がいるとか、騙されてるとか、事件の最中も全く考えないんですよね。
これは娘の朱志香も同じで、戦人に心の綺麗な人を疑う事を知らないヤツだと言われてます。
19人目を演出しようとした嘉音にとって、扱いやすい人達なのは間違いないんですが、この素直さが借金の原因なんだろうなぁ・・・と思うと世の中世知辛いな、と。
●長女一家
EP1・3で長く生きてるし、怪しい行動の多い夫婦。ひぐらしの詩音ポジションかなーと思いつつ、ミスリードな気もする。推理上は扱いにくい夫婦です。
しかし仲良しですよね、この一家。個人的には絵羽が譲治の結婚に反対するの、分かる気がします。親は子供に安全で平坦な道を歩いてほしいと願うものだから。譲治の人生にとって紗音を伴侶にする事は、メリットよりもデメリットの方が大きいです。
ただ、安全確実な人生が正しいかと言うとそうでもなくて、時には困難に立ち向かう事も必要だったりするわけで。譲治はイザとなったら勘当されても紗音と結婚する!と言ってますが、ここは根性出して親を説得したら格好良いなと思います。
紗音が本当に殺人犯だとしたら、譲治は富竹2号を正式襲名してしまう訳で。それなら紗音を体を張って止めてほしいなと思うのでした。
●次男一家
ここは全員切れ者揃いで、ある意味魔女側最大の敵一家です。特に霧江。嘉音は相当警戒したんじゃないでしょうか。
実は霧江って、ゲーム盤中で唯一ベアトリーチェの正体を見抜いた事がある駒のような気がします。霧江はEP2で肖像画の女に会った際、堂々と玄関から入って来た彼女を19人目だと判断しています。
しかし霧江はコソコソ隠れる19人目なら存在しないと考える人でもあって、貴賓室から出てこない時点で彼女を疑わない訳がないのです。
実際、夜の礼拝堂でベアトリーチェが親7人に語りかけるシーン。霧江は彼女の顔をじっと見つめています。肖像画の女に会った状況から紗音ではない。全員いる場所に堂々と出てこないなら19人目の筈がない。なら、彼女は朱志香か嘉音の変装に違いない・・・・。
1度疑いの目で見れば、顔つきや体格から正体は推測可能だった筈です。空気を読んで暴露はしなかったでしょうけど。
EP7の解答編で霧江が格好良く推理するのを期待してます。ついでに留弗夫、いいかげんに戦人の秘密を話してー(笑)。
●次女一家
ひぐらしの沙都子並みに解決が難しそうな一家。正直言って、どの辺に落ち着かせるのか想像付かないです。
ここは素直にEP7を楽しみにしたいと思います。
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