ＥＰ７再プレイ日記～楼座の告白

ウィルのお尻をつねる理御がかわいいです。

礼拝堂の中には親族が勢ぞろい。でも戦人は不在、と。

ダイアナの正体を猫と看破する理御。やっぱりベアトリーチェの駒になる人物は賢い、って事なんでしょう。ううーん・・・。紗音好きな人には申し訳ないんですが、紗音て本編中で賢いカテゴリーの人じゃないですよね。彼女がベアトリーチェを構成する一部、てのはやっぱり違和感が・・・むむむ。
推理小説を愛する、頭脳明晰な女ベアトリーチェになりうる人物。無限の想像力の持ち主。大した演技派。


さてさて、親組への事情聴取です。全ての証拠が揃っている、の言葉通り。過去ＥＰで切れ切れに語られた証言をウィルは簡単に聞き出せるようです。これは便利。

楼座の証言、ＥＰ３以降読者が気になっていた部分をウィルは突っ込んでいきます。
彼女は無垢なヒヨコのような人だった。足を踏み外して崖から落ちて死んだ。ＥＰ３の過去回想と寸分違わないし、ここで楼座が嘘を付く必要性もないから、おそらく真実を話しているんでしょう。

そして話の肝、とも言える、彼女が金蔵の恋したベアトリーチェと同一人物では無い事。まぁ、これは大半の読者が気付いてた事で、おさらいになるんですが・・・。年代合わなさすぎですもんね。
そして、九羽鳥庵のベアトリーチェは、金蔵とベアトリーチェの間の娘。ベアトリーチェ２世だったんだろう、と一同は納得するんですが、ここで腑に落ちない様子のウィル。これは直後に出てくる、九羽鳥庵のベアトリーチェを娘と思っていなかったに繋がるんですかね？それとも別に気になる部分があるのか。
個人的にはこの辺の、ベアトリーチェ・カスティリオーニ→九羽鳥庵ベアトリーチェ→１９８６年のベアトリーチェの流れ。変だと思う部分があるので、別に気になる事があった説を推したいのですが・・・。

そして九羽鳥庵ベアトリーチェの生死の確認。ＥＰ３の赤字でも保障された彼女の生死がもう一度確定。頭蓋骨陥没で、楼座は夜まで彼女を放置した。どう頑張っても生きている筈が無い状況です。
そして、この件の全てを源次が知ってる。てのは結構大きい情報のような・・・。ベアトリーチェに関する事で、楼座は誰かの恨みを買った可能性が出てくる訳なので。


そして礼拝堂。ベルンカステルの「１度目は愛でて、２度目は腹を引き裂いて」・・・お茶会で引き裂きをやってるので、本編のゲームは愛でる方。愛でる相手はベアトリーチェ。
ＥＰ７本編はベアトリーチェに優しい仕様になってると見て良いんでしょうか。

そして「真実を語らぬ金蔵は、それ自体が城に守られたキングだけれど」発言。
来ましたよ、キング発言。クイーンと称されたベアトリーチェに対して、これまでキングが言及された事は無かったけど。ここでキングに当たる駒を匂わせる台詞が初めて出ました。
実際、キングは金蔵の立ち位置にピッタリです。ベアトリーチェ駒の「クイーン」はキング以外で最も強く、機動力に優れる駒です。つまり、ゲーム盤で様々な細工を行うベアトリーチェそのものです。
対してキングは、取られるとゲーム終了ですが、機動力は大した事がないです。既に死んでいてゲーム盤で行動不能な金蔵そのものです。

・・・しかし、金蔵がキングなら。私の推理は根本的な所で当たってる事になります。
１９８６年の惨劇を仕組んだのは金蔵で、ベアトリーチェ含め全ての駒が金蔵の掌の上で踊っただけ。実際問題、親４人の借金・嘉音紗音含めた使用人の不自然さ・孫世代の恋愛問題。これらは金蔵ならある程度仕組める問題ばかりです。碑文なんて、金蔵じゃなきゃ設置も無理だし。

しかし金蔵がキングで惨劇の仕掛け人ならば、後にクレルが語る真相は嘘だらけ、って事になります。クレルは金蔵が後悔と愛情の狭間で苦しんで、最後に全ての心残りを晴らして死んだんだ、と語ってますから。そんな人物ならば、惨劇のキングに成り得る訳がないのですよ。

この辺は些細な事ですが、こういう引っ掛かりが各所にあるので、ＥＰ７自体をどこまで信用していいのか。
考え過ぎで引っ掛かってるだけなのか、本当に伏線なのか。どっちなのか私にもよく分からないです。


そして紗音。こ、怖いよ・・・！初見時はビビりました。
嘉音君を呼べないのは、命令権者の指示だから。命令権者って誰よ。・・・まあ、普通に考えたら。ベルンカステルかベアトリーチェ、この２人のどちらかです。

出題編・展開編の両方で、紗音と嘉音が同時に観測者の前に現れる事はほとんど無いです。ほぼ唯一の例外がＥＰ５古戸エリカの観測ですが、彼女はその場面で主観を語っていません。そして、ＥＰ６退場まで、彼女が「島の全員」をどう認識したのか明確にしないままでした。

つまらない考え方をすると、クローズドサークルの駒の内訳は、ミステリーで最後に明かすべき謎です。最初に提示されて、最後に明かされる秘密。だから、紗音嘉音というよく似た怪しい２人が、駒の内訳をかく乱する目的で配置されているのは当然の事です。物語の盛り上げ役的な意味で。
ただ、作者さんは紗音嘉音のアリバイを不自然にした部分に理由を付けたいんだろうな、と思うので。
ＧＭのベアトリーチェの意図としては、紗音が殺人者で嘉音が金蔵の愛人という部分を隠したいから、２人の立ち位置を誤解させるような棋譜を刻んでる、こんな物語を描いてるんだろうと思ったんですよ。
実際、嘉音を殺人者側だと思った人、多かったんじゃないでしょうか。ＥＰ７ではそれを肯定してるんですが・・・。

そして紗音の「特別にお呼びする事もできますが・・」。これを、呼びたくないけど呼べる、と取るか、物理的に無理だから呼べばロジックエラーになりますよ、と取るか。読者の判断に任せますよ、て感じですねぇ。
ウィルは無理にプライバシーを暴かない人だから、ここで無理強いしないのも両方の意味に取れる。ええぃ、エリカを呼んで来い！！