金蔵ェ・・・
さて、問題の金蔵と対面です。思えば探偵が金蔵に会うのは初めてなんですね。毎回死体でしか出て来ないからなぁ・・。
金蔵は遺言を好まない。
これ、EP1冒頭でも言われてましすね。南條に遺言を進められて同じ事を返してます。
ウィルが引っ掛かってる「過去語りを記せ」はEP2の第1の晩直後、紗音に金蔵が筆耕させるシーンを指してるんでしょう。
これは自分も気になってて、金蔵が紗音に碑文の答えを教えてしまった暗喩なんだろうとおもったのですが・・・EP7の解読法を見てると、「台湾」「淡水線」「唭哩岸駅」のキーワードが過去語りに出てくれば使用人は碑文を解けるんじゃないでしょうか。レリーフは掃除の時に見知ってるから、11文字は連想しやすかったと言われてるし。
出題編で情報は出揃ってて、金蔵が過去語りを記させたのは「紗音」。「嘉音」ではありません。こうやって端々を捉えると、私の推理、大体合ってそうなんだけど・・・。
そして九羽鳥庵にいたベアトリーチェの正体。金蔵とベアトリーチェの間の娘だけど、金蔵は彼女を生まれ変わりだと思っていた。
この辺の話は金蔵の独白で、あまり過去EPの証拠がない部分ですが・・・ちょっと気になったのは。九羽鳥庵のベアトリーチェ、金蔵との娘って事になってますが、これって本当でしょうか?
ベアトリーチェに娘がいて、その子を生まれ変わりと信じた。これは多分本当だと思います。外見がそっくりですから。
ただし、九羽鳥庵ベアトリーチェは名前に違和感があったとウィルは推理していますよね。これは彼女が自分の名前を認識できる年齢まで別の名前で呼ばれていた事を意味します。かと言って、育ち過ぎていれば本来の名前を覚えている筈なので、おそらく2~3歳くらいまで本当の名前で呼ばれてたんじゃないでしょうか。その後ベアトリーチェと呼ばれるようになったから違和感があった、と。
金蔵が九羽鳥庵ベアトリーチェを生まれ変わりだと信じたのは、本物のベアトリーチェが死んだせいです。本人が生きていれば代用品なんて必要ないですから。
ならば、九羽鳥ベアトリーチェが2・3歳頃まで、初代ベアトリーチェは生きていたと推測できないでしょうか?金蔵が語ったように出産後すぐに死亡したなら。九羽鳥庵ベアトリーチェは名前に違和感を覚える隙もなく、ベアトリーチェと名付けられたと思うんです。
赤ん坊の頃は代用品にするつもりがなかったけど、2・3歳になって気が変わった。そんな見方も出来ますが、簡単にそうと片付けられないのが戸籍の問題です。
後の章で彼女には戸籍がなかったと源次が証言しています。戸籍は生後直ぐに出すものだから、金蔵が彼女を娘として扱う気が少しでもあったなら、届けてないのは奇妙です。軟禁生活をさせた事も合わせて、金蔵は最初から彼女をまともに扱う気が全く無かったと捉えるのが自然だと思うんですよ。
だって、金蔵は1985年に死亡するけど、それまで九羽鳥ベアトリーチェが生きてたら自分の死後の彼女の面倒ってどうするつもりだったんでしょうね?流石に源次達は彼女が餓死するまで放っておいたりしないだろうけど、世間知らずで戸籍もない・身寄りも財産もない彼女はどんな人生を送る事になったのか。ゾッとしないですよ。手塚治の「奇子」を読んだ時の憂鬱さを思い出します。
九羽鳥ベアトリーチェの身の上を、楼座の目撃情報・EP3の情報を元に構成すると。EP7の証言は半分くらい嘘のように思います。
少なくとも、金蔵は彼女が生まれた時からまともな人生を送らせる気がなかった。戸籍を届けられない事情があった。2・3歳頃まで本来の名前で呼ばれていた。
日本人とイタリア人の子供が金髪碧眼か?てのは小説で突っ込むと野暮だから置いておくとしても、彼女の出生は少し疑ってみる必要がありそうです。
そして金蔵の過去語り。妻がいつの間にかいて、子供も産まれていた、と。分かっていたけど最低☆ですよね。
六件島は基地で、この島にベアトリーチェがやってきた。とうとう初代ベアトリーチェが登場!今だから言うと、初代ベアトリーチェって金蔵より年上の有閑マダムで、弁の立つ御婦人だろうと思ってました。まさかあんな可愛いお嬢さんだったとは・・・。
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